木陰から差し込む木漏れ日

TOPICS新着情報

助成団体紹介:やっちろ保健室①

2021.04.05

「コミュニティナース」の存在をご存知ですか?
地域の中で、一人一人の生活に寄り添いながら、看護や予防を促す看護師さんです。
かかりつけの病院と連携をとりながら、訪問してケアをしたり、空いた時間に公民館で講座を開いたりと、地域の中で活動しています。
コミュニティナースの蓑田ユキさんは「やっちろ保健室」として八代市と坂本町で活動をしています。
対象は、主に仮設住宅やみなし仮設の入居者や、独居の高齢者です。
 
取材にお邪魔したのは、坂本町の下鶴公民館。
ここは、坂本町の中でも最も高齢化率の高いところだそうです。
集落に住む女性が集まっていました。地域には男性もいますが、集まるのは女性が多いそうです。話をお聞きすると、旦那さんを見送られた女性が多い印象でした。
 
蓑田さんと栄養士の岩岡さんは、血圧を測ったり、食事についてや生活のことを話していました。
「くらしのノート帳」という手作りの冊子を配り、そこに様々なことを書き込みます。健康に関することだけでなく、嬉しいことや日頃の趣味なども。

地域の民生委員さんも待ち時間にお一人お一人とお話をします。
 
 

この集落では、豪雨災害による直接的な被害はありませんでした。
ですが、間接的には深刻な影響があっています。

地域のかかりつけの病院が被災し、定期的な訪問診療はあっているものの、思うような受診ができずにいたり、
坂本町のスーパーも被害から営業しておらず、日頃は通院や買い物に連れて行ってくれる親族は家が被災し、遠い仮設住宅に入居しており、買い物もままならないなど…。

必要な緑内障の手術を諦めた方もいるとお聞きしました。
  
世代的に我慢強いみなさんですし、「自分は被害を受けていないから」という遠慮から、限界を超えてしまうこともあります。
やっちろ保健室の活動は、遠慮することなく、定期診療の隙間を埋めるようにと進められています。


============================= 
各団体の活動が実り、被災地の復旧・復興の日が1日でも早く訪れることを願います。
当財団はこれからも現地ニーズを踏まえた最適な資金供給ができるよう中間支援組織としての役割を担っていきます。
引き続きご支援・ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。
【寄付口座(クレジット寄付専用URL)】
https://congrant.com/project/kumamoto/1930
【寄付口座(専用口座)】
肥後銀行 江津団地支店 普通 475273
一般財団法人くまもとSDGs推進財団 代表理事 成尾雅貴

手のアイコン寄付をする
矢印アイコントップページに戻る