木陰から差し込む木漏れ日

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助成団体紹介:多良木キッズサークル①

2021.03.16

物資支援をしている団体が少なくなる中、細く長く続けているのが「多良木キッズサークル」。
人吉市の青井阿蘇神社からすぐそばの建物で、「すまいるさろん」ののぼりを立て、物資を配っています。
 
今は物資支援をしていますが、代表の吉村紗弥香さん、副代表の樺山富美代さんは、発災翌日から、ずっと個々で動き回っていました。
まずは近くの人に食事を持って行ったり、避難所に炊き出しの手伝いに行ったり、
そのうちに何が必要か、困りごとの確認をするようになり、今は物資支援をしています。
地域の人から「役場の人かと思ってた」と言われるほど、動き回っていたのです。キッズサークルで活動していた頃の縁が繋がり、今一緒に活動をしています。
 
 
「まだ物資が必要か」
と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
 
今は仮設住宅やみなし仮設に入居し、大きなお金が必要でなくとも、そこから出るころには大きなお金が必要になるため、蓄えも必要です。季節が変われば必要な家電も変わってきます。
 

取材に伺っている間、物資を取りに何組もの方が来られました。
若い男性やおばあちゃん、教えてもらって初めて来たという女性、いつも話をしに立ち寄る高齢のおじいちゃん。
赤ちゃんのおむつを探しているお父さんもいました。
 
多くは近所の方です。
中には災害がきっかけで、乳幼児を抱えて夫婦で職を失ったり、会社をたたまざるをえなかったり、配偶者が入院して全て1人で背負っていたり、人様の状況は様々です。
  
お金があれば生活再建しやすものの、もともと賃金の高い地域ではなく、今は職を得るのも簡単ではありません。
車が流され、行動範囲が限られていたりもします。
 

 
人々の「今」を直接見て聞いているキッズサークルのお二人だからこそ、
少し先の未来にお金をまわせるようにと物資支援の必要性を感じているのでした。
   
  
  
「今はお米が一番喜ばれるから、できるだけ持ってきたいと思っています。他は、必ず使う日用品だけでも、たしになればと思いますが、資源(お金)も限りがあるので、何が一番役立てるかを考えながら購入しています。フードバンクにも協力を仰ぎながらやっていきます。
被災した皆さんが困っている様子をみると、もっとできたらいいのに、という悔しさも感じます。自分たちも働かないと家計も厳しいけれど、この状況をみると「やっぱりやめた!」とはできません。」
  
 
仮設住宅ができればひとまず落ち着いた、というのは思い違いだったと改めて認識しました。
先の不安で押しつぶされないよう、寄り添う人がいることで救われる人もいらっしゃいます。
 


 
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各団体の活動が実り、被災地の復旧・復興の日が1日でも早く訪れることを願います。
当財団はこれからも現地ニーズを踏まえた最適な資金供給ができるよう中間支援組織としての役割を担っていきます。
引き続きご支援・ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。
【寄付口座(クレジット寄付専用URL)】
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【寄付口座(専用口座)】
肥後銀行 江津団地支店 普通 475273
一般財団法人くまもとSDGs推進財団 代表理事 成尾雅貴

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