リーダーズサミットの皆さんが、発災後、球磨村・神瀬地区に入ったのは、発災から２週間たってからでした。先の見通しが立たず、疲れと不安の中、住民の皆さんの表情はとても厳しかったそうです。はじめは物資をお届けするところから始まり、泥出しや家財出しのために毎週毎週通ううちに、少しずつ信頼してもらえるようになりました。
　　
　

「熊本地震で、外部の人に助けられたのがありがたかった。
不安だらけでどうしようもない中、物資を運んでくれる人に救われた経験があります。
　
　
南相馬のボランティアの人から、”おかげさまとお互い様”という言葉を聞きました。災害はなくならん。今度は自分が他の人の力になる番です。
今も続ける理由は、困っている人がいるから。とことん続ける、そんな人がいてもいいんじゃないですかね」
とおっしゃったのは、リーダーズサミットの副代表さんです。
　
住民のかたにとってどれだけ心強いでしょうか。
　
避難所ともなった地域のお寺、神照寺の岩崎哲秀住職さんが中心になって住民の方の困りごとを聞いておられます。
8月末からこれまで25回の住民集会を開きました。
　
取材に伺った日は、あるお宅からピアノを出す作業をしていました。
言葉少なで、あまり会話をされなかった家の方のご要望が、娘さんが大事にしていたピアノを出してほしい、ということでした。
家の1階部分は欄間のすぐ下まで土砂で埋まり、ピアノを救出できるかどうか難しいところでしたが、なんとか出すことができました。前日、泥が入り込み、大人４人でも持ち上がりませんでしたが、この日重機を使い、少しずつ動かしました。
　　
　

大切な思い出の象徴なのかもしれません。
　
　
　
この住職さんのように、近いところで町を引っ張る方がいてくれることで、町は少しずつ前に進むのだと思います。
　
　　
お手伝いしたい、という方は、Facebook
九州災害復興支援リーダーズサミット
までご連絡ください。
　　

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各団体の活動が実り、被災地の復旧・復興の日が1日でも早く訪れることを願います。
当財団はこれからも現地ニーズを踏まえた最適な資金供給ができるよう中間支援組織としての役割を担っていきます。
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一般財団法人くまもとSDGs推進財団 代表理事 成尾雅貴