熊本豪雨水害特別支援企画として行われた革製品の無償修復会。
　
野坂屋旅館さんのご協力で、近くのお店にポスターを展示していただきました。当日も100軒ほどポスティングと直接お声かけをして回りました。
　　
　
開催場所の、野坂屋旅館のすぐそばに住む女性が、高級ブランドのバッグを持ってこられました。
数年前に買って、まだ一度も使っていなかったそうです。
最初はプロの方にお願いします、とお預かりしましたが、程なくして再度お見えになり、一緒に作業しました。

作業をしていくうちにお顔が明るくなっていきました。
それを見た周りも、嬉しくなりました。

7月4日未明、この女性は野坂屋旅館のオーナー・田中正一さんの家に避難しました。オーナーさんは、地域のいろんな方に連絡をしていたようです。自宅にいる人には「家か旅館においで」と声をかけました。
その女性は、胸まで浸水しながらやっとのことで避難できました。あのまま自宅にいたら命はなかったと言います。
「わたしはあの方に命を救われました」
　

発災前日から宿泊に来られていた方もいました。
１階部分は浸水で大変な状況でしたが、数週間避難所として開放しました。物資の受け入れ・配布もあり、オーナーさんは休むこともままなかったようです。今は少し落ち着き、これからの展開をどうするかお考えになっている様子でした。
これから形が変わっても、きっとこの野坂屋旅館は地域に応援されるのだと思います。
田中さんも大事にしている革製品を念入りに修復しておられました。
　
女性に
「バッグが綺麗になったら、めかしこんで出かけなんね！」
と声をかけておられました。
　　
　
手放さなければならないものが多い水害。熊本地震と大きく違うところです。　
残せるものがある、というのは、サポート側にも嬉しいことです。九州ホールセールさん、「やっと開催できてよかった」と優しくて大きな笑みを浮かべていました。

• 

• 

• 

• 

• 

　
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝　
各団体の活動が実り、被災地の復旧・復興の日が1日でも早く訪れることを願います。
当財団はこれからも現地ニーズを踏まえた最適な資金供給ができるよう中間支援組織としての役割を担っていきます。
引き続きご支援・ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。
【寄付口座（クレジット寄付専用URL）】
https://congrant.com/project/kumamoto/1930
【寄付口座（専用口座）】
肥後銀行　江津団地支店　普通　475273
一般財団法人くまもとSDGs推進財団 代表理事 成尾雅貴