木陰から差し込む木漏れ日

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助成団体紹介:きらきらオケタニグループ②

2020.10.23

芦北で、母子支援活動を行う「きらきらオケタニグループ」の浦崎貞子さん。
熊本市東区で、助産院を開業しています。

当財団からの助成事業ではありませんが、水害発生直後から、まずは人吉市での母子支援に取り組みました。人吉での活動も継続しながら、芦北町での活動も行っています。
 
芦北で、この活動ができるようになった背景には、会場である「覚円寺」とのご縁があります。
会場を募ったところ、水俣病を研究する同志のご縁から、ご提供いただけることとなりました。

「芦北町には開業助産師がおらず、産後の母子ケアのエキスパートがいない芦北町での開催は、必然性があった」と浦崎さんは言います。
例えば、お父さんは片付けや仕事で忙しく、お母さんはワンオペ育児になる、赤ちゃんがいつもと違うようにキーキーと泣く、乳腺炎などのおっぱいトラブルがあっても地域では相談できず、八代まで行かねばならない。でも車が流されて身動きが取りづらい…。
芦北のこんな状況を見て、普段から繋がりのある助産師さんらに声をかけ、人吉の活動と連携しながら芦北でも活動をスタートしました。
  

施術しながらお話をします。
それがとても大事なのだそう。
周りは水害の被害を受けているのに、自分は無事だったことを自分で責めているお母さんもいます。
母子手帳が流されたり、汚れてしまったために、真っ白の母子手帳を持って来られる人もいます。
母子手帳は、妊娠が分かってから始まる、お母さんと子どもの大切な記録です。分娩記録、予防接種の記録、離乳食のこと、発育状況、親御さんから見た子どもの様子など…宝物のようなものです。
お母さんたちの胸の内を、その白い母子手帳が表しているようだった…と浦崎さんは話してくれました。

 
「お母さんたちが落ち着いたなと感じる時が、この活動のゴールです。それまでは、たとえ私1人でだって、活動を続けますよ」

*写真は、熊本市東区江津にある、浦崎さんの助産院「うらさき檸檬助産院」にて。
 


 
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各団体の活動が実り、被災地の復旧・復興の日が1日でも早く訪れることを願います。
当財団はこれからも現地ニーズを踏まえた最適な資金供給ができるよう中間支援組織としての役割を担っていきます。
引き続きご支援・ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。
【寄付口座(クレジット寄付専用URL)】
https://congrant.com/project/kumamoto/1930
【寄付口座(専用口座)】
肥後銀行 江津団地支店 普通 475273
一般財団法人くまもとSDGs推進財団 代表理事 成尾雅貴

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