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助成団体紹介: 九州ホールセール②
2020.10.18
熊本豪雨水害特別支援企画として、革製品の無償修復会が行われました。
会場は、芦北町佐敷の野坂屋旅館。ここも2m近く浸水し、大きな被害を受け、休業を余儀なくされています。
今回、野坂屋旅館代表の田中正一さんが九州ホールセールさんともともとご縁があったことから、会場として玄関先をお借りして革製品の修復会を開催することができました。
集まられたのは15人ほど、バッグや財布や、趣味のダンスの靴、革ジャンなど40製品以上を修復しました。
ビラ配りや道の駅などでのポスター展示、口コミで、修復会を知った皆さんです。
泥汚れは、水や液体を使って拭き綺麗になったと思っても、乾くと取りきれなかった泥が浮き上がってきます。何度も何度も同じ作業をしながら、細かい縫い糸の隙間の泥も丁寧にゴシゴシして綺麗にしていきます。皆さんご自身で綺麗にしようとされたおかげで、パッと見、汚れていなさそうなものもありました。でも、液剤を使って磨くとどんどん出てきます。
泥汚れの後始末の難しさです。
持ってこられた方は、
「これだけは捨てきらんかった」
「クリーニングに出そうと思って、でもどこに出したらいいのか分からず、困っていた」
と、諦めていたけど、でも捨てられなかった大切なものを持ってこられました。
水害の片付けの段階で、諦めて捨ててしまっている方が多いことから、九州ホールセールの藤木幸広さんは、もっと早く来たかったと悔しさを滲ませました。どこでどのようにして支援ができるか頭を悩ませ、スケジュールの都合をつけたりと、調整を重ね開催ができたのです。
ボランティアに来てくれた人もいます。
ご自身のものを、プロに指導を受けながら修復作業をした人もいます。
皆さん、喜びの笑顔で受け取って帰っていかれました。
お持ちになられたお一人の方はこんなことを言っていました。
「目の前に汚れたものがあると、まとめて捨てたくなるんです。ドロドロで、まさかまた使えるようになるなんて当時は考えられなくて…。だけど、捨てなくてよかった!」
洗浄に使用する薬剤は、酵素や天然素材の原料のため、手荒れの心配、汚染の心配もなく安心だったことも、九州ホールセールさんならではでした。
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各団体の活動が実り、被災地の復旧・復興の日が1日でも早く訪れることを願います。
当財団はこれからも現地ニーズを踏まえた最適な資金供給ができるよう中間支援組織としての役割を担っていきます。
引き続きご支援・ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。
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一般財団法人くまもとSDGs推進財団 代表理事 成尾雅貴