木陰から差し込む木漏れ日

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助成団体紹介:災害時の口腔ケア支援③

2020.08.17

芦北町・吉尾地区の市居原地区。
もともと30世帯ほどが暮らしていました。今は避難所にいたり、親戚の家に避難していたりで18軒が暮らしています。

  
地区会長の本村さんが、全軒まわって物資を届けたり、様子を伺ったりしています。
電話が繋がらなくなっているため、訪問するしかありませんが、本村さんが訪問するとみなさん嬉しそうにされます。 

本村さんは、ずっと支援活動の中心となって動き回っていて気がつかなかったそうですが、当時痛めたであろう足の痛みが増しています。人のために動く方は、ご自身のことは後回しにされがちです。素晴らしいのですが、どうぞご本人もお大事になさっていただきたいです。
  
高齢者のみなさんは、大きな病院のある八代や芦北、熊本市内まで通院しています。地区唯一の診療所は、被災して機能していません。通院を他にされてると言っても、地域の診療所はライフラインです。
 
そんな状況ですので、口腔ケア支援をされている山口彩子さんと、看護師の川上和美さんが戸別訪問をされて、住民のみなさんは大変喜ばれました。

山口さんは、持参した口内ケア用品や、災害後の注意点が書かれた紙を渡して説明します。
川上さんは、お薬を飲めているか、困ったことはないかを聞いていきます。
山口さんが預かってこられた南阿蘇のとれたて野菜もお渡ししました。
一軒お邪魔するごとに消毒して、距離は詰めすぎないようにと気を配りながら18軒全てまわりました。

医療関係の方が来てくれたことへの安心感は、表情を見ていればわかります。医療支援と他の支援と大きく違うことといえば、内容はもちろんですが、被災者の方の身の委ね方・壁が取っ払われるスピードでしょうか。
 
 
同時に課題も目の当たりにしました。
通常時の災害ならば、避難所や人の集まる場を設定し、みなさんに対してのケアが効率的にできます。
効率ファーストを目指すということではないですが、それでも手厚くスピーディな医療ケアに、今は縁遠い気がしてなりません。
今回のように集まれず、支援の手が限られ、伸びにくい状況での支援のあり方を、支援者のみなさんは模索されています。
 


 
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長期的な支援が必要です。
特に今回の災害では、復興まで長い時間がかかる事が予想されます。引き続き、ご支援及びシェアのご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

○クレジット寄付の場合(専用URL)
 https://congrant.com/project/kumamoto/1930

○銀行振込の場合(専用口座)
 肥後銀行 江津団地支店 普通 475273
 一般財団法人くまもとSDGs推進財団 代表理事 成尾雅貴
 

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【第二次公募を開始しました】

公募要項、申請書共に下記URLにアップしておりますのでご確認ください。
※二次公募は電子申請を廃止しました。
https://kumamoto-foundation.org/2020fund-ver01/

当財団は第二次公募分の助成活動を通し、「中長期的視点で復旧復興に向き合うことができる、自立した地域力向上に向けた支援活動、体制構築」を目指します。

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