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助成団体紹介:災害時の口腔ケア支援①

2020.08.05

「歯ブラシで救える命がある」
 
口腔ケアの重要性を訴える、歯科医師の山口彩子さんのお言葉です。
 
 

熊本地震をきっかけに、災害時の口腔ケアの重要性を知った人も多いのではないでしょうか。
災害関連死の原因の一つに、肺炎があります。
これは、口の中の環境と関係しています。

  
災害時、口腔ケアは後回しにされがち。
特に水が出ない状況だったりすると歯磨きもしづらいです。
今回の豪雨災害では断水はしていないものの、どの災害でも避難所では平常時に家でするケアよりもおろそかになります。
まして、入れ歯など洗浄剤やケースなども必要になると、流されてしまったりして手元にケア用品がなかったりすることや、人前ではなかなか入れ歯を外しづらいという心理的要因もあって、不衛生な状態になりやすいのです。

 
このように、
ケアができない→口内に細菌が止まる→寝てる間にその細菌が気管支に入る→肺炎となる

こんな流れで誤嚥性肺炎を引き起こしてしまいます。
 
慣れない状況で体力や抵抗力が落ちているため、菌が口内で繁殖しやすいということも言えるそうです。今回のコロナウイルス対策にも歯磨きは効果的です。

山口さんは、県内外の方からのサポートを受け、他団体と連携しながら口腔ケアの支援活動をしています。団体ではなく個人での活動です。
熊本地震の時は、ケア用品の配布だけでなく、避難所で歯みがきサポートをしておられましたが、今回は避難所に入ることができずできません。
せめて、と歯科医が選んだ歯ブラシや、介護・入れ歯用のケア用品の配布を行っています。
災害で守れた命を、関連死で亡くしたくないという情熱をエネルギーに、仕事の合間をぬって精力的に活動しています。

ケア用品の配布は引き続き行なっていきますが、
ぜひ皆様もお近くの被災者の方には口腔ケアの大切さをお伝えいただければと思います。

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まだまだ支援が必要です。
特に今回の災害では、復興まで長い時間がかかる事が予想されます。引き続き、ご支援及びシェアのご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

○クレジット寄付の場合(専用URL)
 https://congrant.com/project/kumamoto/1930

○銀行振込の場合(専用口座)
 肥後銀行 江津団地支店 普通 475273
 一般財団法人くまもとSDGs推進財団 代表理事 成尾雅貴

【助成内容(予定)】
(1)熊本県内で発生した大雨による災害支援活動を団体に対する活動経費
(2)今回の災害で被災した団体で活動復旧に対する諸経費
 ※被災地の状況を踏まえ、適宜助成内容を検討していきます。

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「熊本災害基金<2020熊本水害支援>」の二次公募を以下スケジュールで実施いたします。
 
公募要項及び申請書は近日中に追って公開いたします。
 
◆スケジュール◆
・公募期間:2020年8月10日〜20日
・結果発表:募集締切日より5〜7日程度
※ やむなく日程を変更する可能性がございます。ご了承ください。

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