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「“食”を通しての他分野(高齢者、障がい者。生活困窮者、ひとり親等)が集う孤立防止の居場所作り」事業

2023.03.24

合志市須屋の「みんなの居場所」と名付けられた建物で3月上旬、30代から90代の男女10人がヨガをしていました。「ゆっくり手を伸ばしてー」。講師のはつらつとした声に合わせて、椅子に座ったまま体を動かします。約30分のヨガが終わると、「気持ちよかった」という声が聞かれました。

「みんなの居場所」で元警察官の男性の講話を聞く参加者たち

「みんなの居場所」は、合志市や不動産関連団体などで構成する合志市居住支援協議会が、酒店だった建物を改装して開設しました。地域住民が気軽に憩い、交流できる場所をつくるのが目的です。

参加したみんなで楽しくお弁当タイム

協議会メンバーと関連のある社会福祉法人三幸は「みんなの居場所」で、毎週火曜日に健康や防犯などに関するセミナーと食事、運動を組み合わせた取り組みを続けています。この日は元警察官の男性が110番について講話し、「何かあれば遠慮なく警察に相談してほしい」と呼びかけました。講話の後は、参加者がテーブルを囲んで一緒に弁当を食べました。

折り紙でひな人形を作る方法を教える女性

三幸の総合支援室主任、内賀嶋(うちがしま)忍さんは「孤立防止が狙いです。だれでも参加できますので、子育て中のお母さんや引きこもりがちの人も来られます。参加した人が友達を連れてくることもありますよ。参加者同士が顔見知りになって、地域で人のつながりができています」と話します。この日は生後半年の赤ちゃんもいました。

講師の指導に合わせて、椅子に座ってヨガを楽しむ参加者たち

参加した女性(78)は「毎週ここに来るのを楽しみにしています。おいしい弁当を食べながら話すことが楽しい。体を動かすいい機会にもなっています」と笑顔がこぼれます。男性(94)は「人と会って話ができますし、ヨガで体の調子も良くなります。今後も通い続けたいです」と楽しそうに話しました。

食事後、女性(83)が折り紙でひな人形を作り、ほかの参加者に作り方を教えていたところ、「折り紙教室を開いてほしい」と声が上がりました。

「みんなの居場所」は月曜~金曜の午前10時~午後3時、開放されています。内賀嶋さんは「何かに困ったことがあった場合、すぐに相談に乗り、支援につなげられる場所にしたいです」と話しています。

また、当財団の助成を受けてのプログラムは、23年4月末までの間、毎週火曜日に開催されます。

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